不埒

あまりにかわいいのでレビュー！！

「ＡＫＢ４９」⑤ （宮島礼吏／講談社）

主人公は

裏山実であり、

浦川みのり。
好きな子を近くで応援するためにＡＫＢの研究生にまでなってしまい、日夜レッスンや公演に励む女装男子校生。
なんですが、今回は、彼を男だと知らないままに好きになってしまった（元々そういう趣味ではない）たかみな、すなわち、

正規メンバー・チームＡキャプテン高橋みなみの話！

ある日、何と意中の人、みのりに呼び出されたたかみな。仕事の合間に撮影地の遊園地で会うことに。
みのりを待つたかみな。

か・・・かわいすぎる！！ ドキドキしすぎ！！
しかしそんな彼女に無情にも・・・

そしてみのりが来た時には・・・


鼻！！ 鼻！！
せっかくみのりっちと・・・せっかくかわいい私服だったのに・・・。そんな気持ちでいっぱいになってしまったたかみなは・・・

ああああああ！ 言っちゃった！ そんなつもりじゃないのに～！
怒られてみのりは萎縮。気まずいまま、それでもなんとか２人きりで話せるように・・・と、観覧車に乗ったはいいが・・・。


ごめん、ここ大好き！ たかみなって、どうやらそういうキャラなんですってね。どうしてもかわいくとかかっこよくとか決まらない子。でも周りへの気遣いが厚い子。
しかしその後も何をやっても空回り。仕事も押してる。ということで、


え・・・・・・？



鼻！ 鼻！ 鼻！！

良かったのか悪かったのか・・・しかし依然話せる空気にできない不甲斐なさに自己嫌悪のたかみな。

振り返ると、みのりはーーー

たかみな先輩に、お礼のリボン。
実はこの前日、みのりは研究生の存続のかかった大事な公演を、理由があって勝手に抜け出したのだ。センターという責任を放棄して。その時、開演時間になっても帰って来ないみのりを待ってもらうために、正規メンバーを引き連れて前座を買って出たのが、たかみな。みのりが絶対帰って来ると信じてーーー。

何故自分なんかを信じてくれたのかーー。そんなみのりに、たかみなの答えは・・・

も～～～～！！ 泣く！！！
超かわいくないか！？ 感動しないか！？
黎明期の厳しい状況下でずっと頑張ってきた初期メンバーのたかみな。そして今、同じく厳しい道を進まんとする後輩のみのりを、励まして導いてあげる。なんていうか、恋愛までもがスポ根なの！！ それぞれが自分を磨いて進んでいって、その成功をお互いに願い合い、讃え合うの。好きあって寄り添って、自分たちだけの世界に溺れちゃわないの！ 超かわいい！！ 超カッコいい！！
しかもそんな子たちだから不器用で・・・更にかわいい！

あ～～～、この回大好き！
ね、かわいくない？ かわいいよね！？ ね！