不埒

謝る動機について、

①心の底から自分が悪い・申し訳ないと反省して謝る。
②因果関係を考えて、自分に非があると判断したから謝る。
③謝っておかないと自分が悪者になってしまうから予防策として謝る。
④許されたくて、罪悪感をなくしたくて謝る。

と、わたしは個人的に４パターンに分けてるんですね。
ちなみにわたしは基本②です。
①の人を見ると、「わたしって心汚ねえな～～」と思います。
あ、でもたまに①の時もあるな。「わたしなんかの為に他人の大事な時間を割かせてしまった・・・！」とかそういう時は、ほんっとに申し訳ないと思うな。謝ってもすまないんだけど、でもほんとごめんなさい！！って思うな。

と、ちょっと自分をまずは美化しておいて。

③・④の動機だと、いっそ謝らないでくれって思うわたしは心が捻じ曲がってるんですか・・・。

ものすごいアレだよね。自分基準だよね。
勝手に序列つけて、自分より下のものを受け入れないという・・・。心汚ねえ！！

でも③は別にいいわ。
ガッカリはするけど、腹は立たない。
「あ～、この人こういう人なんだ・・・」って、ガッカリはする。でも、悪いとは思わない。
仕方ないよね。実際、悪いことしたわけじゃないんだし。その前に謝っただけだし。
謝ることで話を終わらせるって選択に、わたしが個人的にガッカリするってだけでね。


しかし④てどういう了見だ。

ちょっと前に「魔☆王」ていうドラマがあったんですけど。
中学の時、生☆田斗☆真が、故意ではないにせよ、いじめの延長で大☆野☆智の弟を殺してしまうんですが、
親（超金持ち）の力で、無罪になってしまうんですね。
数年後、そんなことすっかり忘れてる生☆田斗☆真の元に大☆野☆智が現われ、復讐するんです。弟の死に関わってる生☆田斗☆真の昔馴染みたちを、次々殺していくんです。

で、大☆野の正体と目的に気づいた生☆田斗☆真は、そこで泣いて謝るんですね。

「許してくれ」
って。

「どうやったら許してくれるんですか」って。
「あの後死ぬことも考えました」って。
「でも今まで生き延びてきてしまいました」って。
「これ以上周りの人が死ぬのは耐えられない」って。
「どうか許してください」って。

それ見てわたしは、
「ぐおおおおお！！　こういう謝り方する奴いる！！　自分がスッキリするためにだけ謝る奴いる！！　うっわー、リアル！！　ムカつくほどリアル！！　わかる！！　いるよこういう奴ぅぅぅぅぅ！！」
って、そのリアルさを楽しんでたんですが、終わってから冷静に考えて、自分の楽しみ方が間違ってることに気づきました・・・。

多分あれそういうドラマじゃないわ・・・。
お互い償いきれない罪を抱え、それでも償いあい、許しあった、二人の心の美しさに感動するドラマだわ・・・。

嵐オタのうちの妹情報でもそうだったもん・・・。

やっぱりわたし心汚ねえ・・・。


いやでもさ。
お前、人殺しといて、何謝って許されようとしてんの？と。
ていうか、謝っても何しても、その罪は許されないからね。死んだって許されないからね。

昔、水城せとなの漫画でもゆってたよ。
「俺の罪は許されない」という自責の言葉に対し、
「違うよ。許される罪なんてないんだよ」
って。
わたしあの時、首がもげるほど頷いたわ。
（水城せとなの「同棲愛」はどうして復刊されないのか）


まあ、基本許される罪なんかないんですけど、軽い罪なら、謝ったら相手も気が済んで、許してくれることもあるわけで。
そこで大事なのは、相手の気が済むってことであって。
自分が許されることではないですよね。

と思うんですよね。


でも、わたしに対し③を選択する人はきっと、
「ここで謝っとかないと何されるかわからない」
って、本能的に察知するんだろうなー・・・。
いや、何もしないんだけど。わたしは別に何もしないんだけど。
でも、多分わたしのことそうやって見てるんだろうなー。勝手に察知してるんだろうなー。

とも、思うんですよね！