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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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そういうのだよ


「その唇に夜の露」(深井結己/Atis collection)

過去に齟齬がありそれを引きずったまま大人になった二人が、レイプ仕返しまくりを経て結ばれる話。
と言ったら身も蓋もないけど、これは凄いなと思った。話の構成と声優さんの演技力(これほんと凄かった)あってこそなんだけど、齟齬のあった主役二人は、心情を説明したり過去の言い訳をしたりしないんですよ。ただ、レイプの合間に受けの回想が入る。現在の痛みと過去に対する自省と贖罪と総括とで、受けの心情が変化していくんですね。それを見て取って攻めも変わる。そのことによって、二人の心の中の何かが融解する。
BL漫画は大抵どーでもいいことで誤解して最後にそれをぜーんぶ言葉で説明して分かり合ってハッピー!って流れなのに、その中にあってこの描き方は出色では? ていうか私が回想好きなのもあるとは思うけど。

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