[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
≪ いい失礼 | | HOME | | まあまあ ≫ |
平田弘史をあらかた読み漁って、今はもっぱらジョージ秋山を読み耽っているわけですが、とうとう、ジョージの描く子供はみんなかわいいと思える境地に達しました。ゴンズイかわいい!! アシュラもかわいい!! 風太郎も子供の頃かわいいよ! 切ないくらいかわいい!!
ジョージ秋山に本格的に魅せられたのは二十歳の頃で、「ジョージが描くのはこの世のどうにもならない混沌だ!!」なんて当時は感動したものですが、違う違う間違ってる。わたし間違ってた。ジョージの本質は、「酩酊」です! 今ならそれがわかる。ああ、あの頃のわたしは小娘であった。
あの人の漫画の基本は、酔っ払いが管巻いてる感じ。アー、そうだよ俺ゃどうしようもねーんだよでもなあこんな俺でも昔はなあ・・・なーんてな!みたいなな!! 結論の出ないどこまでも続く千鳥足トーク。それがジョージ秋山! でも、酔っ払いだからこそ、いつもは出ない本音が零れたりもして、酒で気が強くなって怖いもの知らずに真理に触れてみたりして。断言したりして。でも翌朝撤回したりして。
それがジョージ。でも、そんなジョージがそれでも大好きなんですけどね!
よっぱらい文化と名づけたいカテゴリがあります。
ジョージは勿論そうなんだけど、たとえば、大黒摩季お姉さまとか。
強いけれど儚く脆い。目が据わってるくせに千鳥足。そんな歌なり物語なりを、わたしはよっぱらい文化とカテゴライズしたいところです。そして、よっぱらい文化がかなり好きです。
というところなんだよ、お姉さまの歌が好きっていうのは。あ、わたしが「お姉さま」と呼ぶのは、この世でたった一人、大黒摩季お姉さまだけです。以後、ご了承の程。
恋愛の歌は基本、「そのままの君でいいんだよ。そのままの君を愛してあげるよ」という方向ですね。確かにそうですね。歌に限らずですが、世間の恋愛ものってそうですね。
それは喩えるならカフェオレ。あるいはミルクティー。甘さに酔える人間の嗜好品。まあ、基本恋愛って甘味だからね。
しかし少数ではあるが、この世には甘くない恋の歌が存在するのであった。大黒摩季お姉さまはひと味もふた味もどころか、甘さなどまったく許さない般若心経にも似た歌を延々提供し続けてくださるのであった。
それは喩えるなら、酒!! 酒だ酒もってこーい! 焼酎ロックで! 梅干入れて! みたいなな。
そういうよっぱらい文化。そこが、その辺のラブソングとは違うのだと思うのでした。
ちなみにわたしの持っている恋愛ソングのラインナップは、まず、和田アキコとSILVA。これも明らかに酒だよ! 酔っ払い文化だよ!
あとは川本真琴。これも恋愛としては破滅的だよねー。逆に素面で勝負!的なとこあるけども。しかしこれも個人的には、プレ酔っ払いに感じてしまいます。間違いなくこの先に見えている破滅の後には、酩酊が来る気がする。既に「強いけれど儚く脆い」に適合するし。
そして松たか子。この人はお茶。わたしの中ではこういうのを覚醒系とカテゴライズしています。余計なものがなく、ただ真っ直ぐ歩いていく。あんまり関係ないですが、彼女がお茶のCMに抜擢されないのが不思議でたまらん。あんなにお茶イメージなのに。育ちのよさが滲み出て、和服が似合いすぎるのに。
もうね、ドリカムなんて絵に描いた餅、Aikoに至っては夢のまた夢お菓子の家!くらいのアレがアレでアレなんじゃないでしょーか。ねえ。あー、酒もってこーい。
≪ いい失礼 | | HOME | | まあまあ ≫ |