不埒

最近、柏木由紀に恋をしている自分がいる。
と言いながら、実は柏木由紀なんかテレビで見たことなくて（あるかもしれないけど）、話し方も演技も歌も何ができるどんな子なのかもわからないし、あの顔もぜんぜんかわいいなんて思わないんだけど、あ、顔は知ってるよ。グラビアに結構出てるからね。でも、グラドルとしても全然いいと思ったことないなあ。胸がでかいっていうけどそっちは全然わたしの印象に残ってなくて、むしろ胴が細すぎてかわいそうになる。
が、なんか恋してる。いや、正確には、彼女に恋をする視点で彼女を楽しもうとしている。ていうかすでにその視点に立って楽しんでる。大学一年生男子。握手会での彼女に恋をしてしまうんだ、きっと。
だって、柏木由紀といえば、握手会だろ！？　１０秒の公演だろ？　リピーターの顔は覚えててくれるんだろ？　天使みたいなんだろ？　こんにちは、ひさしぶり、ありがとう、またねって、毎回最高の笑顔なんだろ？
いや、それはもう恋しますよ。わたしが彼女もいない上京したての都内在住大学一年生男子なら。握手会で、アイドル柏木由紀に恋をするよ。
しかも聞いたところによると、彼女、「わたしを密着でフライデーさんに追いかけてもらっても、絶対にスクープを撮られない自信がある。それくらい、自分は男の子とプライベートで接触してない」なんて言っちゃってんだろ？　恋し続けられますよね。そんな宣言されたら。自分はこの子を好きでいいんだって、手を引かれ背中を押されたような心強さが得られるよね。
恋をする。わたしは柏木由紀に恋をしますよ。もし、上京したての彼女のいない都内在住大学一年生男子ならね。

わたしって、女の子を楽しむことに貪欲なのだと思う。女の子が好きだ。好きでいたいし好きになりたい。好きでいることを最大限に楽しみたい。がために、相手によって勝手にいろんな立場に立って感情移入して楽しんでいるのです。
女の子が一番かわいく見える角度ってあるじゃないですか。個人個人で。それをもっと拡充したものと思っていただければいいんじゃないかな。せっかく見るんだから、一番きれいに見えるところからにしたいじゃない。