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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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レビュウ


「東京心中」 (トウテムポールEDGE COMIX)
書いてみて分かったので書く。
BLに限らずですが恋愛漫画で納得いかないことのひとつとして、「好き」だけでいいのか?というのが大きい気がします。「好き」だけの人を好きになれるのか?と。「好き」だけで本当に生きていくつもりなのか?
そういう生き方もありだとは思うんだけども、どー考えてもこの話のこいつらはそこまでの関係じゃないだろーと。好き好き好き好き好きだから俺のこと好きになって!→好きになった!っていうの、よくあるよね。しかしそれはお話として書くほどの内容なの?
「東京心中」を私が面白いと思うのは、「自分の世界/趣味・仕事」と「二人の世界/恋愛」をうまく天秤にかけてるとこだと思う。自分の世界がある人だからこそ好きになった。だから、「俺だけを見て!」と思うことがあっても、あるけども、それでもそれを押し付けるだけじゃ本末転倒だよねと。そういうことを書いてくれてる。そしてそんなあの人に好かれるためには自分もそれだけのものを持たなきゃダメでしょと。そういうの、大事なことだし素敵なことだけどとても難しいことなので、お話として描いてくれてるとすごくいいなあと思います。ひとつの理想の恋愛の形ですよ。
というかさ、自由恋愛の時代なので恋愛なんてそれぞれが一つの例でしかなくて、だから何でもいいっちゃあいいんだけど、自分で実現できる程度のものだとかいやいやそれができたら苦労しねーよっていう表現としてスッカスカのものだとかを見せられると眠たくて仕方ないわ。
ラブラブだろうがエロエロだろうが切なかろうが病んでいようが、そういうタイプ分けではどれがNGってことはないんだけど、なんですよほんと。これは他ジャンルにも言えることだけど。間口はむっちゃ広いけどいっぱい仕切りがあるんです。たぶん。

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