不埒

汚れることを恐れない汚れなき少女
が、どうやらわたしは好きらしい。
汚れててもいいんだけどね。既に。別に。等身大に相応に汚れてる少女は刹那的な美しさがある。

とかって、ここのとこそういう妄想ばっかりしてるわ。というね、以下、妄想。

たまたまエレベーターで乗り合わせたおさげの女子高生を攫っちゃうヤクザとか。出入りの帰りに。「頑張った自分へのご褒美だ」とかって。勿論女の子は初めてで、男はそれをいいことに、これが普通だって騙して明らかに普通じゃない自分仕様のやり方を教え込むの。
そうやってると、物凄くイイんだけど、女の子があまりに声出さないから少し心配になって、「嫌な時は嫌って言えよ」なんてね。言い出したりね。今更ね。お前が言うなってね。
終わっても帰ろうとしないから何でだって訊いたら、「こんなに遅くなったらお父さん(お母さん？)に怒られちゃう」なんて情けない顔するもんだから、「じゃあ泊まってけ」ってね。それで女の子は出ていかないのね。
そうやって2人で暮らしてるんだか1人と1人なんだかわからない生活がしばらく続いて、ある日、他の女を抱いて帰ってきた男に、女の子は顔を強張らせるの。他の女では何でか全然満足できなかったから女の子で口直しって思うんだけど、全力で拒まれるわけ。その時初めて「嫌！！」って言われるの。その言葉が物凄く胸に突き刺さって、「ああそうか。これが好きってことか」って、男は生まれて初めて気づく。

みたいな話がどうやらわたしは本気で好きらしい。