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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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大学生

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程。
山岳派の内ゲバもよど号ハイジャックも指導者が大学の先輩に当たるので、連合赤軍絡みの事件は気になるのです。

あさま山荘の指導者については「半端な学歴にコンプレックスがあり、高学歴を妬み低学歴を蔑んだ」みたいなことが書いてあって、自分の通っていた時代の学生の意識ももまさにその通りでした。二十世紀も終わりというのに「全共闘」「全学連」なんてビラが貼られまくり配られまくりの大学なんて、やっぱり異常だよね? デカイ看板もあった。聞き取りにくい演説もしょっちゅう行われてた。それに対して大学側が全くの無反応だったというのも今思えばどういうアレなんだ。あの大学に行っていなければ、左翼というものを肌で実感することはなかっただろうな。現代では掴みどころのない概念ですよね。
結局のところ、左翼運動なんて、9割9分は現実逃避で甘えのごり押しなんだよな。革命だとか自由だとか理想だとか、空も飛べそうな夢想的な概念に酔っ払いたいだけ。そうして、ままならない現実を忘れたいだけ。世間を大きく巻き込んだ傍迷惑な自分探しですよ。

この映画を見て、「このブスが!」と思わない人がいるんだろうか。私も2時間過ぎたあたりでとうとうムカついた。ずっとどちらかというと俳優さんとして演技として見てたんだけどね。
あの、鈴木先生の鈴木裁判。あれと発生は同じだと思うの。鈴木裁判て完全にアカだよな~。女が自分の嫉妬やコンプレックスを正当化する。そのためにヒステリーで周りを巻きこむ。その女がもし、大きな力や絶対的な自信を持ったら、全てを巻き込んでもの凄い速さで転がり落ちる。日本赤軍は、その条件が揃ったんだよな。
って、私にわかるのはそこまでです。映画全体としては、リアルだったとしか言いようがないです。最初はみんな顔つきとか結構普通なんですよ。坂井真紀のシーンなんか月9かと思うほど。それが1時間ちょいくらいで見ていて苦しくなる展開と演技に。あれ、演じてる俳優さんたちも精神状態やばくならないか? そっちを心配してしまう。リンチもだけど、冬の山で裸で運ばれて埋められたりさあ。俳優さんの親御さんも、この映画直視できないでしょ、きっと。自分でもよく最後まで見たなーと思います。まじで。
それが、最後の山荘立てこもりの段階になると、みんなむしろ普通の顔してるんですよね。カレー食べた直後からかな。警察との抗戦中でも、理想とか保身とか自己犠牲とか哀悼とか、ヒューマニズムを回復した顔をしてる。そこで少しほっとする。
しかし、全く他人に薦める気にはならない映画です。これよりは、「突入せよ!あさま山荘」(タイトルうろ覚え)の方が絶対いい。警察側の話なので、素直に主人公を応援できるよ。ノリは踊る大捜査線と相棒の要素をシリアスに収斂した感じだし、職業ものとしても見れる。

私は結局、群れる奴らが嫌いなのかもしれない。

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