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引き続き、バガボンドを読んでいます。現在、13巻まで。
これって、自分探しの話ですよね。みんな自分を探してる。自分という存在の根拠を。それはすなわち、父親探しでもある。
という話ですよね。まとめると。
そういう人生観自体は、普遍的なテーマになり得るし、好きです。
が、そうなるとヴィンランドサガと比べてしまいますね。すると、ヴィンランドサガの方がそのテーマに対するアプローチが多角的で、論に説得力のあるエンターテインメントとして成り立っている。
最後のマンガ展を見たとき、井上雄彦の漫画は川のようだと思った。自然な流れをそのまま描いている。生まれたときに決まっている死ぬまでのひととおりの人生を。運命論とは違うんだけど、落とした石がそこからどのように転がってどこで止まるのかというのと同じく、この世に何らかのエネルギーを持って生れ落ちた瞬間から、その地点から、その後どちらへどう進みどこまでいけるのかは決まっている。その、もっとも自然な形。それをただ描いている。
であれば、その物語は最終地点までの道のりはひとつであり、もし複数の道を描くのであればそれは、それぞれの道でしかない。それぞれが求めるもの、目指すもの、旅立つ地点が違うがゆえに生じるいくつもの道すじ。そのそれぞれを描くのであって、一つの何かに向かってそれぞれの価値観で何通りもの答えを出すものではない。
つまりどういうことかというと、ちょっと飽きた。道はひとつだからこそ道なのでは。
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