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江口寿史が好きで、というより好き嫌いどころか絵が上手すぎて実は漫画もかなり上手くてオーソドックスだがその分いつの時代でも変わらず感動できる話をずっと描いてくれてて、「いい」とか「素晴らしい」とか賞する域じゃないのかという気持ちがふと高まって、先日これ
「江口寿史のお蔵出し 夜用スーパー」 (江口寿史/イースト・プレス)
を買ったので、その話。
と見せかけてええええ!!!
「新・幸せの時間」 (国友やすゆき/双葉社)
の、話!!!!!
江口寿史は、「新・幸せの時間」に関しては、おそらく世界的な権威であろう。第一人者と言っても過言ではないかもしれない(第二は西原理恵子)。そんな彼の、「新・幸せの時間」評を引用します。
国友やすゆき。デッサンもパースもまるでなってない、どいつもこいつもシリコンの入ったような少しもそそらない硬そうなおっぱいの女とやりまくってるだけの漫画だ。それも変な体位で、とあなどってはいけない。変な体位なのは単に絵がヘタだからであって、問題にすべき所ではない。食わず嫌いをやめて毎週読み続けてごらん。もう次号が待ち遠しくてたまらなくなるから。その時あなたは、国友やすゆきの真価に気づくはずだ。 思うにこの人はソープドラマをやっているのだ。アメリカの、下品でご都合主義で大衆的極まりない、でも毎回見てしまう安っぽい昼ドラ。または韓国のそれはないだろうという展開のとんでもテレビドラマ。それを漫画でやっている。よく読めば、読者の期待を次号に向けるための毎回の「引き」と、時には期待を裏切り、時には期待通りにそれを収める「落とし」が、思った以上に周到に用意されているのがわかる。 これ(パロディ)を描くにあたり、国友担当の美女(それも若い)編集者に『幸せの時間』全巻と『新・幸せの時間』既刊全冊を送っていただき初めて全編通して読んでみて、その予想を超えた面白さに驚いた。読んでいる間はまさに忘我の時間であり、次を、また次を読みたくてページをめくる手が止まらない。あっという間に全巻読み切ってしまった。そして読み終わった後にはみごとに何も残らない。これぞ真の大衆漫画だと言えないか! えーとなんだっけ。ここまで書いてきて、かなりどうでもよくなってきたのだが、結論。世の中に溢れる作品には全て役割がある。日本の漫画界に井上雄彦やワンピースのような漫画が必要なように、国友やすゆきの漫画も必要なのだ。国友氏は自らの役割を熟知し、真正面からそれを請け負い、読み手の求める作品を生み続けている真にプロフェッショナルな作家であると思う。決してこんな酷いパロディを描いてしまった気まずさからヨイショしているのではない。断じてないよ。 |
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