不埒

何だっけあれ誰だっけ。兼好法師だっけ？
花見は満開の桜を見るだけが花見じゃない、っていう人。
散りゆくのを見るのも風情があっていい、とか。　（←それはわかる）
咲き始めの、ほんの一輪二輪の頃もいい、とか。　（←ああ、そういうのもね）
いっそ、ずっと部屋にこもりっきりで、今きっと桜が咲いてるんだろうなあと思いを馳せつつ春を終えるのもいい、とか。　（←さすがにそれは花見じゃねえだろ！！）

でも、考えたらわたしもあまり変わらない楽しみ方をするような気もする。
例えば、大好きなものをですね。
最盛期ほどは好きでなくなったときに、別に嫌いではなくまだ好きなうちに、あえて、手放す。
あー、また読みたくなるんだろうなー（漫画）とか思いながら、手放して、やっぱり後で読みたくなって、でも、手元にない・・・みたいな喪失感を楽しむということをします。
それで手元にないなりに見れないなりにこうね、心の中でその良さを思い返して膨らませてね。ああー、もうあれはわたしの物ではないんだ・・・みたいな！
や・・・やらない・・・？

何というかね、所有していないものに対して自分の心を捧げるというか・・・。
損得勘定無しで何かを好きな自分を感じるのだよ。
自分のものにならないものでも、遠くから、ただ好きでいるのが気持ちいいんだよ。
って、わかんないかな！