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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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今更

今更旦那がじゃりン子チエにはまり、ちょこちょこ見てる。お前何年関西人やってたのかと。関西人じゃなくて京都人だとか・・・まあ、お前らはそういうけどさ。高畑勲の最高傑作は、火垂るの墓じゃなくてじゃりン子チエでしょうよ。ジブリをほぼ見てない私が絶賛するんだぜ。

なんてことは今回の本題ではなくて。

今更、ですが、バガボンドを読み進めています。
あまりに今更なので、既に皆さんが粗方書くべき感想はあちらこちらに連ねていらっしゃるので、いいとして。
岡山かあ。岡山ねえ。みたいな。
私が物心ついてから10代までを過ごしたのが作州の近くといえば近くで、あの辺といえば、宮本武蔵以外では八つ墓村の津山30人殺しですね。なんていうか、確かになんとなくそういう土地なんだ。そこだけで完結しているというか。美作なんて地名のとおり豊饒な土地で気候は穏やかで、出て行く必要性を感じることがない。しかし、それゆえの閉塞感もある。しかし、それも出奔に到るほどではない。そこで生まれたら土地に縛られる感覚のある土地。そんなところから、あえて天下無双を目指して武者修行に出るって、どうにも噛み合わない。
例えば薩摩であったなら、歴史的な徳川の中央集権との確執があり、長く虐げられ、痩せた土地での貧しい暮らしの中で鬱憤は溜まりに溜まって(以上、平田弘史著「薩摩義士伝」からの完全受け売り)、そこからの山師的な成り上がり根性というのは非常に腑に落ちるんだけど。
まあ別に漫画だし、史実でもそうだったっていうならそうだってことなんだけど。これは描写とかストーリーテリングの問題ではなくて、私の読み方と楽しみ方の問題で、史実だからこそ、実感として腑に落ちる感がほしいんですね。腑に落ちるように描いてほしいっていうのではなくて、この作品から事実を想像して実感を得たい。という方向です。何となく自然に今のところ。
もひとつ思ったのは、井上雄彦の各キャラクターって、みんな目が澄んでますね。瞳が。それもキャラクターの魅力だろうな。
そして、井上雄彦ってこういう女が好きなんだなあと。それは非常によくわかった。

ちなみに今更なのは、立ち読みで第1話に入り込めなかったせいと、第1巻の表紙が何かしまりがなくて嫌だったせいです。あの1巻の表紙何か嫌。落ち着きの悪い気持ち悪さがある。って思うのは自分だけか?

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