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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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20th

ケンヂ(20世紀少年)の歌(コロッケの)って、ほんとにロックなの? 映画見てないけど、原作で見る限り、どっちかっていうとフォーク・・・そうでなければポップスって感じなんだけどな・・・。

わたしは連載を本誌で(立ち)読んでたクチですが、最初のスピード感はすごかったなー。
いつもちょっと先を描いてくれるのね。こっちは必死で追いかけてくしかない。
しかも現実と微妙にリンクしてるんだよね。締め切り考えたら知って描いたわけがないと思うんだけど、狂牛病とかリンクしててすげーって盛り上がりまくってた。
あのスピード感と時代性で最後まで突っ走ってくれたらよかったのに。
「俺たちの20世紀はまだ終わっちゃいねえぜ」って感覚は、なんかすごくわかるって思った。
ミレニアムだ2000年だって言ってるけど、大騒ぎした大予言もあっさりスルーだったり、何だか色々やり残したことがあるっていうか、時代が変わったって実感がないっていうか、そういう感じ。結局何も変わってない自分たち。そしてただの昨日の続きでしかないこの世の中。
そういう中で始まった連載でした。(わたし的には)

いつだって今だって、カッコいいのはロックとバイクだぜ。みたいな。
連載の最初のうち(血の大みそかまで)は、「ああ、そうだよね! カッコいいものはいつまで経ってもカッコいいよね!!」って共感できたんだけど、あんな長い連載をそれだけの価値観で引きずってかれてもなあ。
なんつーか、連載長すぎて(休載も多すぎて)、その間に完全に時代が変わって乗り遅れたとしか。時代を描く漫画には、連載の長期化って劣化そのものかも。
ここで『代紋TAKE2』を思い出せる人がいてくれれば、わたしの言わんとするところは伝わりやすいかと思います。あれ、世にも奇妙な的オチなんだよな・・・。連載開始時の感覚では斬新なオチだったとは思うんだけど、21世紀にあれはないよ。さむいさむすぎる。

で、20世紀少年もあれだけやって結局あのオチなんだもんなあ・・・。
わか(ってると勝手に思って)るけど。20世紀に俺たちがやり残したこと。俺たちがちゃんと終わらせないといけないこと。なんでしょ。テーマはわかるが、あれだけ長い連載の終わりとしてあれはどうなんだろう。
ほんとに、最初のスピード感であそこに落ち着いてくれるなら、それで満足できたような気がするけどなあ。

こないだ『エリートヤンキー三郎』で2ヶ月ほどでやった内容に、巨匠が徒に何年もかけたように思えてならない・・・。
ちょうど20世紀少年の映画完結編公開と時期が重なってたのは、下から目線の皮肉なのかなあとか勝手に勘繰ってます。

ていうか大抵の人が、途中でめんどくさくなったり飽きたりわけわかんなくなったりしたよね? わたしもまさにそれ。で、最終回見て、自分の脳内で勝手に辻褄合わせた。
総括としては、確かに大作だけど超大作超大作超大作超大作言うほどの超大作ではないので、言わないほうがよかったのでは、という感じですかね。でも、それだけ言ったお陰で映画の動員数が伸びたのなら興行的にはいいのか。


※ 主人公の学校の生徒(不良たち)が次々と襲撃されて、最後の最後に現れた黒幕が、「誰????」っていう誰一人覚えてない奴だった話。結局主人公への逆恨みが動機だったらしい。これ、すっげー20世紀少年とかぶるんだけど。

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