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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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「Eクライシス」 (高田祐子/講談社)

母の言うそれが幸せならば おれは不幸でかまわなかった

初めて読んだ別マでなぜか一番気になったのが聖千秋で、そのあとにタイトルに惹かれて「銀河系を抱きしめる」を読んで、こんな話を少女漫画で描いてもいいんんだ、こんな(わたしの共感できる)話を描く人がいるんだって、目の前が開けるような気持ちになった。そういう経験があって、それからも別マ系ではとにかく聖千秋が好きだった。何でか彼女の作品だけは立ち読みもしてた。

そして、別フレでこちらもなぜか一番気になったのが、高田祐子さん。最初に読んだのは読みきりだったと思うんだけど、何だろう。主人公の女の子が、リアルに傷つくの。多分それが気になったんだ。
そして、ああ、あの人かって思って読むようになったのが、この「Eクライシス」。
といっても、そこまで読んでなかったけど。近所のおばちゃんのおこぼれでしか少女漫画なんか読めなかったし、あまりに田舎過ぎて一人で立ち読みに出かけて行けるような店もなかったし・・・。
でも、ほんの数回しか読んでなかったけど、ずっと覚えてて、何となく気になってて、たまに思い出して、どうやら打ち切りに遭ったらしいこの作品が、連載後10年を経て復刊されたらしくて、それを古本屋でたまたま見つけて初めて最初から最後まで読めた。
こういう話が、わたしは子供の頃から好きだったんだな・・・。前述の聖千秋もだけど。なんというか、こういう話。あえてどういうとはここでは書かないけど、わたしの好きそうな話。そういう分け方でいくと、萩尾望都もそう。メッシュが心に残ってたのも間違いなく同じ。

伝わらないし分かり合えないけれど、それでも繋がっている。しかも断ち切れない。そういう親子の話、かな。(違うけど)
ただ親だから子だからというだけでは愛されも許されもしないんだと、その家族のピースであるために努力する子供たちの話。わたしは、多分彼ら(上に上げた作品の主人公たち)のお陰でそんな関係を客観的に見ることができて、お陰でそんな無駄な努力を早いうちにやめられたんだ。もしくは、今だけだと割り切ることができたんだ。

このカテゴリの記事は、作品の内容を説明する趣旨のものではありません。その作品がわたしにとっての何であったのかを語るためのものです。
内容が気になった方は、是非ご自分で読んでみてください。

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