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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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ないなら作ればいいじゃない

うちの母親がですね。
例えば、一緒にカバンを買いに行ったとき、わたしがあれやこれや見て選んでると、「高っ!」ってまあそれくらいならいいんだけど、「これ(特殊な金具)がないから作られへんねん。これあったら作れるのに。これがないから作られへん」て言うわけ。
いや、だから買うのよ。カバン売ってるってのはそういうことなのよ。特殊な金具とか含め、プロの仕事だから、自分で作れないから、買うのよ。それを何で作ろうとまず考えるのかと。
靴でもそうだ。毛糸製品なんか、もっとそうだ。糸や布でできてるものは、何とかして買わずに作ろうとする。

そして父親がですね。
鮎を釣るんですけど。鮎っていうのは、釣るというより、「掛ける」んですね。鮎は縄張りに近づく敵を体当たりで追い返そうとするので、その性質を利用して、おとり鮎を近づけて、体当たりしてきたときに針にかかるように釣るんです。だから、鮎を釣るためにまずおとり鮎が要る。そのおとり鮎というのは、シーズン初めには業者から買うんですけど、2回目からは前に釣ったやつを生かしておいて使うんですね。つまり、鮎を生かしておく水槽なり生け簀なりが要る。
っていう時に、なぜ、セメントとブロックを用意するんだ・・・。庭の一角を掘って、基礎を作って、その上にブロックを積んでいくんだ・・・。確かに、できたけど。立派な生け簀ができたけど。ちゃんと水道もひいて、排水口も作って。
水槽って、買うもんだと思ってた。ホームセンターでも行けばいいじゃない・・・。いや、ホームセンター行ってるけど、違う違う違うそこ違う、建築資材とかじゃなくて、水槽が売ってるから! 作らなくても売ってるから!
とりあえず作る。超日用大工。日用大工ハイパー。
昔、夏休みの宿題の工作で、何を思ったかわたしが「天秤を作りたい」と言い出したときは、竹だけで作ってくれました。釘も接着剤も使わないの。竹を釘にする。そんでちゃんと平衡保てて、何か乗せたら振れてくれる。2時間くらいで作ってくれた。レベル高すぎるわ。あ、わたしがしたのは彩色だけですけど何か?

ないなら作ればいいじゃないって、うちは両親ともにそういう人でした。
で、多分、わたしもそういうのを引いてるんだと思う。なければ作ればいいじゃないって、確かにそうだわ。1人暮らしのときはほんとにお金なくて、スリッパ買わずに作ったな。古着とかで。
あと、お直しで残ったジーンズの裾を、はかなくなったスカートのファスナーつけて、化粧ポーチにした。
浴衣着るとき用のかごバッグも、原価500円くらいで作ったわ。
わたしが親から習ったことで一番大きいのが、この精神だろうな。手作り志向。何とか買わずに済まそうとする。しかも、基本、作り方は自己流。本とか見ない。

それでね、わたしが何かを言い表したり分類したりするために、勝手に言葉作るでしょ。あれもおんなじだと思う。
名前がないなら、つければいいじゃない。使う人だけが使うんだから、自分が使うなら勝手につければ済むことじゃない。数学の解答で、後でまた使う部分に数字振っとくのと一緒。
自分のことなら、自分の都合のいいように、なんでも勝手にしていいんだと思うわ。
そしてそういうことしてるから、余計に周りからはつきあいにくいと思われるんだと思うわ。

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