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不埒

まっすぐ立ってフラフラ歩きたい

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男のホモ漫画


「筋肉奇譚」 (田亀源五郎/OKS)

「おでんぐつぐつ」目当てで・・・・・・。

私がホモを描いてほしい漫画家というのがいて、2人いて、それが男性作家さんで、朝☆基☆ま☆さ☆し先生と平☆田☆弘☆史氏で。作家さんのファンの方の検索に引っかかると嫌なので避けますけど。朝☆基☆ま☆さ☆し先生はサ☆イコ☆メ☆トラ☆ーでたまに不意打ちでホモ的な台詞とかをぶっこんでこられて、その度息が止まるほど燃え転がっているんですけど、そのタイミングとバランスがモノスゴクイイのは確かにそうなんですけど、何かちょっとそれでもたまにモノスゴク欠乏症みたいになったりとかして、平☆田☆弘☆史氏のは何ていうかこうあの何て言いますかあのほら何とも言えないもうアレナンデスケド、ああ、ホモ描いてくれないかなあああああ!!!! と、絶叫しそうなのを抑えている状態なんですよもうこれねえほんともう。
で、そのお二方が描かれるホモ(描いてない)に近いんじゃないかなんて思ったりしちゃったりで買っちゃったりというのが、この本なんですけど、うん、別にそんなことなかったよ・・・全然別物だったよ・・・・・・。むちゃくちゃ絵の上手いゲイの描いたゲイ本だったよ。いや、まあそういうことでいいんだけど。

ああ、どこかに、完璧なノンケ(むしろ女好き)の男性が描いた絵の上手いホモ漫画はないだろうか。

しかし、バガボンドと寄生獣も読んでおいて、なんで感想描くのがエロ本2冊かなあ?

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トばせ女の子!


「キャノン先生トばしすぎ」 (ゴージャス宝田/OKS)

大人気ロリコンエロ漫画家巨砲キャノンの正体は12歳の美少女! 育ちのいいお嬢様! 普段は礼儀正しく聡明でしっかり者のキャノン先生が、30歳にしてエロ漫画家としても鳴かず飛ばずの主人公をアシスタントとして熱望し、二人っきりの部屋ではエロエロ全開のキャノン先生とセックスはもちろん変態プレイしまくりの日々! ・・・という漫画です。

頭を使って描いてる人だなあと思った。溢れ出す情熱の手綱をちゃんととって描いている。熱のこもったエロ漫画学であり論。そして道。その芯にあるのはロリコンリビドーなので、頭でっかちに感じることもないギリギリのバランスを保って、おそらく実用性のあるエロ漫画として成立しているんだろうな。
この作者は間違いなく骨の髄からロリコンのド変態なんだけど、いわゆる(なのか?)非力でか弱いものを人形のように弄繰り回す的な嗜好ではなくて、少女に母性を感じてる、というか、信じてる。インタビューでも熱く語ってらしたけど、少女は全然弱くなんかないと。みんな自分より強くて、可能性に溢れてて、そこに強く惹かれてやまないのだと。その論には、ものすごく共感して、軽く感動した。すべての少女がそうであるわけはもちろんないけれど、少女の魅力というのはきっと一番はそれなんだ。大人よりもはるかに大きな可能性を内包していて、既に母性も知っている。成熟していないからこそ無限大に広がりうる包容力。みたいなもの、なんじゃないかな。多分、作者が愛するのは。
つってもまあ、結局はロリコンによるロリコンのためのロリコン漫画なんだけど。まあ8割方のページが、何の取り柄もない(といっても客観的には何ら差し支えのない)30男と、H大好き12歳ド変態美少女天才ロリコン漫画家の濃厚性交シーンであるわけだし。なんていうかもうね! お前夢見すぎだよ!!!!とね! 何でそんな才能溢れる美少女がお前の変態的なこだわりを理解してくれてかつそのはるか上をいくド変態でお前にセックスや変態プレイをねだるんだよ!! あまつさえ強要するんだよ!! と、つっこみたいのももっとも。でもまあ、そこは趣味の世界なので、そんなつっこみが無粋なのも言うまでもない。結局はヌくための漫画だからね。
しかし実際、この巨砲キャノン先生は非常に魅力的な少女である。私もロリコンだからかもしれないが。いや、でも当然だけど、別に私は、自分にあれこれいやらしいことをしてくれるから好きなわけじゃないよ。してもらってねーし。していらんし。ド変態だけど屋外でのあるプレイに、「謝って済むプレイと済まないプレイがあります!!」と主人公を叱りつけるキャノン先生は凛々しい。それが12歳の少女というのが眩しい。且つ、謝って済まない理由が、「心の準備というものがあります!」で、「心の準備があれば・・・」「OKです!!」と迷いなく即答するキャノン先生は逞しい。そして頼もしい。
そんな彼女の一番の見せ場は、エロ漫画家としてのプロ意識を主人公に語り聞かせるシーン。「時間があればもっといい台詞だって浮かぶし最高の絵を入れられるし傑作を仕上げられる。でも、私たちの仕事はそうじゃない。〆切までに何としてでも原稿を完成させること。そこで後悔は絶対に残るけれど、それは次の作品にぶつけて成長していくしかない」と。これが12歳の言葉ですよ! 漫画だけど! エロ漫画だけど!

というわけで、やはりある程度はロリコンの気のある人にしか薦められない漫画です。ノリノリエロエロの強気少女が好きな人でなければまずダメかも。もしくは幼女との変態プレイでヌけるか。
私はこの作家さんはエロシーン以外のためだけに買って値段分泣けるので、良し!!

今更

今更旦那がじゃりン子チエにはまり、ちょこちょこ見てる。お前何年関西人やってたのかと。関西人じゃなくて京都人だとか・・・まあ、お前らはそういうけどさ。高畑勲の最高傑作は、火垂るの墓じゃなくてじゃりン子チエでしょうよ。ジブリをほぼ見てない私が絶賛するんだぜ。

なんてことは今回の本題ではなくて。

今更、ですが、バガボンドを読み進めています。
あまりに今更なので、既に皆さんが粗方書くべき感想はあちらこちらに連ねていらっしゃるので、いいとして。
岡山かあ。岡山ねえ。みたいな。
私が物心ついてから10代までを過ごしたのが作州の近くといえば近くで、あの辺といえば、宮本武蔵以外では八つ墓村の津山30人殺しですね。なんていうか、確かになんとなくそういう土地なんだ。そこだけで完結しているというか。美作なんて地名のとおり豊饒な土地で気候は穏やかで、出て行く必要性を感じることがない。しかし、それゆえの閉塞感もある。しかし、それも出奔に到るほどではない。そこで生まれたら土地に縛られる感覚のある土地。そんなところから、あえて天下無双を目指して武者修行に出るって、どうにも噛み合わない。
例えば薩摩であったなら、歴史的な徳川の中央集権との確執があり、長く虐げられ、痩せた土地での貧しい暮らしの中で鬱憤は溜まりに溜まって(以上、平田弘史著「薩摩義士伝」からの完全受け売り)、そこからの山師的な成り上がり根性というのは非常に腑に落ちるんだけど。
まあ別に漫画だし、史実でもそうだったっていうならそうだってことなんだけど。これは描写とかストーリーテリングの問題ではなくて、私の読み方と楽しみ方の問題で、史実だからこそ、実感として腑に落ちる感がほしいんですね。腑に落ちるように描いてほしいっていうのではなくて、この作品から事実を想像して実感を得たい。という方向です。何となく自然に今のところ。
もひとつ思ったのは、井上雄彦の各キャラクターって、みんな目が澄んでますね。瞳が。それもキャラクターの魅力だろうな。
そして、井上雄彦ってこういう女が好きなんだなあと。それは非常によくわかった。

ちなみに今更なのは、立ち読みで第1話に入り込めなかったせいと、第1巻の表紙が何かしまりがなくて嫌だったせいです。あの1巻の表紙何か嫌。落ち着きの悪い気持ち悪さがある。って思うのは自分だけか?

BLの波

攻めを蛇で、受けをキノコで描写するってどうだ。
どうだ?

最近BLの波がやってきた。というか、自分の中で空前の個性的エロ漫画ブーム。

そういえば何年か前には、こんなこと書いてたな、自分。進歩してねえ。というか、一巡した?

物語に入る

「敵だったキャラが仲間になる」という展開も確かに熱いが、「嫌いだったキャラを好きになれる」の方が、より幸せじゃないだろうか。
上手いストーリーテリングって、そういうものじゃないかと思う。気持ちを振り回されるもの。そして、最終的には読んでよかったなあって思えるもの。物語に入り込むって、特に漫画の場合はキャラを身近に感じるってことで、好きになれたら一番いい。展開や叙述に振り回されて最終的に全部のキャラを好きになれるって、読後感が最高に幸せだよなあと思った。
たとえば私はジョジョ2部が大好きなんですが、あの部はまさにそれ。シュトロハイムだってワムウだってエシディシだって登場時はすっごい邪魔で結構やな奴なんだけど、最終的にはみんな好きになれる。ジョセフがひとつひとつ肯定してくれるから。そして最近寄生獣の完全版を買って読み直したんですが、田村玲子もいい。彼女についてはもうちょっと長く別の記事で語りますけど。あとは、自分的には多重人格探偵サイコの笹山も弖虎もそうだ。医龍も殆どのキャラクターがそうだった。
何というか、そういうのがいい。この辺いつもどおり深く掘り下げてみようかと思ったけど必要ないなと思ったのでこの話はここまで。でも、いいよねえ。よくない?

で、最後にちょっと自分用ブクマ。
鳥山明の最初期インタビュー(スターログ1980年11月号、インタビュアーは高千穂遙) http://d.hatena.ne.jp/soorce/20081109/p1
 ずっと前に読んだんだけどまた見つかってよかったー。おいとこ。

てんさい

こんな最終回ならば。↓以下コピペ。↓


○まるでダメな終わり方。
地球に襲来する鬼兵隊と春雨。
迎え撃つべく、木刀片手に、銀時は立ち上がる。
しかし、その瞬間、彼の身体を蝕む病が発覚した

「糖尿病です」
医者の宣告は非情だった。
同日、桂が、重傷で病院に搬送されてくる。
『だから、サンダルでゴミ出しに行くなと言ったのに・・・!』
泣きながら飼い主に縋りつく、エリザベス。
銀時:「くっ、ここは、真撰組(やつら)に頼るしかない!」
しかし、そこに入院手続きの為に現れたのは、真撰組副長、土方十四郎だった。
病名:肺癌。
「近藤さん、総悟、あとは任せた・・」
悟りを開いた瞳で、土方は病院食にマヨネーズを絞る。
だがその時、公然わいせつ罪と、未成年飲酒で二人が除名されたという知らせが・・・。
真撰組に、内部崩壊の危機迫る

その頃、「どいつもこいつも獣のうめきが足りねえぜ」とかなんとか言いつつ、悪役笑いをしていた高杉。しかし、彼も病に侵されていた。それも今時レトロな、肺結核。
「晋助様、何で予防注射を受けてなかったんスかァァァッ」
泣きながら、すがりつく、また子。
俺は若い頃はそれどころじゃなかったんだ。病床の高杉の脳裏を、これまでの人生が走馬灯のように駆け巡る。
おもしろき こともなき世を おもしろく・・・。先生、ごめんなさい。俺やっぱ煙管やめるべきでした。
同時刻。
「江戸健全青少年育成法反対ィィィ!わたしはロリコンじゃなくてフェミニストです!!」
「はいはい、続きは署でね」
児童ポルノ法で捕まる、武市先輩。
「リズムがっ、ビートが聞き取れんでござる・・・っ」
難聴で耳鼻科に通う万斉。
しじまに響く点滴音。光る手術室のランプ。
それは狂宴への序曲。

「ふっ、ついに、この時が来たね」
すべてを見ていた神威が、ついに動き出す。しかし、そんな彼の前頭部にも、若禿の予兆が―――?!
一体、地球はどうなってしまうのか。銀時から授かった教えを胸に、新八と神楽はビリーズブートキャンプのDVDと向かい合う。
さあ、燃えろ僕等の体脂肪。

銀魂 最終訓「若いからって、無茶したら駄目」
彼等の真の戦いは、これから始まる―――。


キャラの魅力がちゃんと生かされてて素直にいいと思った。ごめん、2chからの転載で。

自と他

何故自分の感情は自分だけの問題だと納得できない人が多いのか。
自分の自分にとって有害な感情を処理するために、それを他人にぶつけるのを良しとできるのはどういう神経なんだ。人間完璧じゃないから、つい間違った行動に出ることはあるけどね。
自分を傷つけるものは悪って、何を根拠に決め付けるの? そういう考え方を間違っているとはいわないけど、周りから支持されてしかるべきっていうのはひどい幻想だな。どれだけ自分の正当性に自信があるんだ。今まで自分はこのやり方で上手くいってきたんだから、今初めてここで躓いたのは相手に問題があるに違いないって、やっぱりそう考えるのか。あなたの世界だけが世界なのか。それなら本当にあなたの世界だけで生きていってくれないものか。

やっぱり、実家を出るとか、大きな人の渦の中ですごすとか、そういう経験がない人って、世界が自分中心。もしくは、自分の家族中心、自分が生きてきたコミュニティ中心。
一度人間関係を完全リセットとはいかなくても、もう少し断続的に築けないものかな。
それとも、断続的な人間関係の中で生きていく必要のある人間の方がおかしいのか。そしたら、ああはいはいおかしいですよ、気に入らないなら私に構わないでくださいよって開き直るしかないですけど、こちらとしても。

私のそういう生き方と、ネウロとシックスの淘汰的やり取りに萌える(燃える?)こととは、非常に関係がある気がする。同じような経験と萌えの人、どこかにいませんか。

検索日和


「魔法少女プリティ☆ベル」 (KAKERU/マグガーデン)
いい!! 魔法少女が筋肉ムキムキのボディビルダーのおっさんというだけでもツボだが、おっさんが魔法少女を買って出ることになった動機が、「少女たちを危険にさらすわけには行かない!」だなんて、もう、素敵!!
この作者さんのは前にネットで見た熱血ロリ漫画(http://blog.livedoor.jp/news_h/archives/15151147.html)も感動したんだな。まさにYesロリ-タNoタッチ!だったわ。好きなら相手を思いやればいいじゃない。幸せにしてあげたいと思えよ。ねえ。ああ、この前向きさが大好き。・・・ただちょっと、絵柄が読み慣れなくて見づらい。

今月のフィーヤンの表紙見てどうしようもなくなって、遂に「ヤマシタトモコ ドヤ顔」で検索したら、2ちゃんのスレがヒットして救われた気持ちになった。よかった。同じように思ってる人いるんだ。ヤマシタトモコの描く女って、何だかいちいち米倉涼子。なんだろうあのいい女アピール。ものすごい偽者感があってダサい。いい女ですけど?って顔してるとこが逆にダサい。ずーっと自己肯定して歩いてるみたいな。踵鳴らしすぎうるさいうるさい。そんな感じ。
そういう人を生で見る分にはそこまで不快じゃないんだけどな。無視したり一言攻撃してやったりできるからだろうか。いや、個人の有り様としては糾弾するほどのことじゃないと思えるからか。まあ、人それぞれ、そういう時期もあるし、とか。
ついでによしながふみのことも「自分より下層の人間を無意識にdisってるところが大嫌い」という意見も見つけることができて、かなり楽になった。ほんとよかった。私と同じように感じてる人いるんだな。
同意見があるからって自分が正当化されるわけではないけど、やっぱりちょっと楽になるわ。やっと息継ぎできたみたいな。

しかし「埼玉レグルス」は結構ヒットするのに「鉄ゲタはいた爆弾男(ダイナマイト)」は全く見当たらないのはどうしてだ。この広大なインターネッツで。そこまでマイナーな漫画ですか・・・? 天下のジャンプで連載してたのに。月刊ジャンプですけど。2年くらいはやってたと思うんだけどなあ。子供のころ月ジャンですごく好きだったのがこの2つでした。

そんな私ですが、先日職場で、人間関係について意見を求められました。
職場の人が2人で話してて、そのすぐそばで目を合わせずに知らんぷりしてたら、「ちょっと! 埒さん(仮名)も聞いてるんでしょ!」って、何か巻き込まれた。
「○○さんのこと嫌いじゃないしいい人だと思うんだけどなんていうか、合わない。どうつきあえばいいのか」という悩みなんだけど、それ、私に聞く? この私に聞く? 私の意見なんか参考になるんですか。ねえ。
「『私とあなたは合わないんだから話しかけないでオーラ』を放てばいいんじゃない?」って意見は案の定却下されるしさあ。だって私にとっては、いい人だけど合わないなんて、日常茶飯事なんだもの。人付き合いの9割はそれじゃないか正味のとこ。だからそんなの、サックリ処理しちゃうね。ほら、そんな私の意見なんか、何の役にも立たないでしょ。だから聞こえつつも黙ってたのにさあ。
しかしその2人が言うには、「埒さん(仮名)には好かれてないんだろうなあと思うけど平気。普通に話せる」んだそうです。いや、そう思っていただけると非常に助かります。何というか、こういう無理のあるキャラも続けて押し通すもんですね。何か結実した。

そして、最後に半ば自分用ブクマとして、泣けるエロ漫画。
http://blog.livedoor.jp/news_h/archives/10275636.html
http://blog.livedoor.jp/news_h/archives/13494434.html
「泣けるエロ漫画」とか「マジキチエロ漫画」とか書いてあるとついクリックしてしまいます。
ちなみにマジキチはこれ。
http://blog.livedoor.jp/news_h/archives/13048794.html
http://blog.livedoor.jp/news_h/archives/10970457.html
いっとくけどこれ結局、買っちゃってますからね
そんな私の願いは、こういう漫画はこれだけで別のコミックスにして欲しいなということです。何か普通のエロ漫画って、買った後にものすごく後悔する。持ってるのが嫌になる。一時田亀源五郎氏の作品にものすごく興味を持ったものの結局買うに至らなかったのは、どうやら性欲の捌け口でしかなさそうだから。他人の性欲表現を受け止めるのが何か駄目だ。エロもグロも、話としてまとまっていれば大抵は平気なんだけど、そうでないものがどうしても駄目なんです。

映画を観たよ

つってもひかりTVですけど。かなり前のやつもあるけど。

「十三人の刺客」(平成版)
三池監督だって知ってたら観なかったけど、観てよかった! 面白かったー。あれもヒーローの美しい形だと思う。
ゼクロム
・・・・・・・・・・・・。まあ、観たらビクティニはかわいいと思ったよ。
「幸福の黄色いハンカチ」(高倉健版)
高倉健のかっこいとこにたどり着く前に心が折れた。先に堀北真希版を見てたら、桃井かおりは武田鉄矢にやらせてやれとしか思えん。もう、さっさとやらせてやれよ。
「さくらん」
なにこの少女漫画。ひでえ。何一つ面白くない。

anger

まあ、腹立つことってあるじゃないですか。憤ること。怒りを覚えること。
それで、継続的な関係にある相手には、それはあまりストレートにはぶつけられないという話。
関係を壊したくないからというのも確かにある。でも何というか、この年まで生きてきたら、プライベートで長期的な付き合いの相手っていうのは、それなりに信用したり尊敬したりできる相手じゃないですか。そういう人に、その場で生まれた感情を即物的にぶつけていいものか。それって相手を尊重してないんじゃないか。自分が相手を分析・理解できていないんじゃないか。と、思うのですよ。考えてしまうのですよ。
で、まあ、何らかの相手の言動で、腹が立つとしますよね。そこでまず、考えるわけです。ぶつけずに。ぶつけるべきかどうかを。つまり、自分のその怒りの正当性を。そこで私の思考のめんどくささが発動。何のレポートなんだレジュメなんだ研究発表なんだというくらい、正当性(もしくは不当性)の根拠をあらゆる方面に問う。
そうしたら、過去の事例が次々引き出されてぶちまけられます。その中から関連するものを一つ一つ拾い上げ、比較対照を続けるうち、今現在ついさっき生まれたはずの感情に、過去の類似例がリンクされて、それはまた、複合的な別の感情になってしまう。
そうすると、ねえ、もうそれって、最初の感情じゃない。目の前のその相手に対するものではない。よって、ぶつけるわけにはいかない。自分の中で繋がって同カテゴリに入れられてしまったら、最初に目の前の相手に対して生まれた分だけ抽出しろといっても、それはもう無理。それって既に、感情じゃない。ぶつけたって何もすっきりしない。つまり、誰にとってもいいことがない。
というわけで、結局その感情は、自分の中で不発弾として封印するしかないのです。もしくは咀嚼・嚥下、あるいは消化・排泄。だから怒りをぶつけるには至らない。

また私が、相手に自分に合わせて変わってもらうのを良しとしないというのもある。嫌いなんです。そういうの。できるだけ自分を勘定に入れずに他人には生きてほしい。どうか基本的に私のことは枠の外として様々な決定をなさってください。
というか、他の人はそうは考えないんだろうか。(またまたこのフレーズ)
まず、自分で自分をそこまで正当な人間だとは思わない。その思考にせよ行動規範にせよ。少なくとも、他人に強要して許されるほどではない。また、他人と共有するのに適切だとも思い込めない。そんな自分に合わせて他人に変わってもらうなんて、それは世界全体としての損失になるんじゃないのか。ああ、私は、世の中全体として資源や能力が無駄になるようなことが嫌いです。そういったものは最大限活用されていてほしい。
自分の道徳や規範はあくまで自分ひとりが生きていくためのものなので、他人に適用した場合の不具合が非常に怖い。
それがまた、自分が信用・尊敬できるような相手であるのならなおさら、その能力を無駄にしたくない。あなたはあなたを最大限生かして生きてください。そう願う。そんな対象について、仮に明らかな欠点があるとしても、それは即ち取り除かなくてはいかないものだろうか。とも考えてみる。
人間はそのすべてを包合してその個人である。美点も欠点も含めて。そうであるならば、その欠点があってこそ生かされる美点でないと、誰に断言できるのか。誰しも欠点がある(おそらく)。その欠点は全体のバランスを取るためには必要なものである。それが運悪く自分を直撃したからといって、それを取り除くなんて許されることなのか。とまで、考えてしまうわけです。だって嫌なら、自分が場所を変えることもできるんだから。それをしないのなら、受け入れるという選択肢もあってしかるべきでしょう。
そこで、目の前の他人のバランスと自分の快適性のどちらを優先するかを自分に問う。で、前述のような相手であれば、自分が少し立ち位置や見方を変えることで解決することになるわけです。そのための時間が、私の不機嫌時間。

以前は一通り怒ってから考えていたことを、最近は先に考えるようになったということなんですけどね。
それにしても、めんどくさい考え方だな。自分でも思うわ。

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